首のたるみの原因は?

安全な手術を行なうために

患者さまの希望をお伺いする時、鏡を見ていただきながらお話ししておりますが、たいていの方は両方の手指で耳前部の皮膚を後上方に引き上げながら、「このようになると理想的です…」と答えられます。
この老化の代表的なお悩みであるほうれい線と呼ばれる鼻から唇にかけてのハの字型のシワが深くなり、口角や下顎がたるんで皮膚が下がっている状態は、手指を使って皮膚を引っ張ると簡単に消えますが、もちろん手術ではそのように簡単に効果が出るわけではありません。また、東洋人は皮膚・皮下組織が厚くて重く、骨格的にも頬骨、エラが張り出していることも多いため、フェイスリフト効果が出にくいことが多いのです。
この東洋人の特徴を考慮し、より効果的で持続性のある、そして安全な手術法をリッツ美容外科では採用しております。この手術法をご理解いただけますように、SMAS(表在性筋膜)、靭帯(Retaining ligament)の解剖学的特長を中心に説明いたします。

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SMASを解剖学的に見た特長

フェイスリフト手術の目的は加齢によって出来る、たるんで下がってしまった皮膚や皮下軟部組織を整復することにあります。 フェイスリフト術式の変遷はSMASの解剖学的研究とともに進展しました。

首,たるみ

SMASとは、Superficial musculoaponeurotic systemの略で、顔面の表在性筋膜のことです。筋肉の両端は、関節をまたいで骨と骨をつないでいますが、表情筋といわれる顔の筋肉は、骨ではなく皮膚につながっています。この皮膚を支えている線維状の組織(表在性筋膜)がSMASです。

頬にあるSMASの解剖で重要なのは、SMASは頬部中央で大頬骨筋と強く結合していることで、この部位で浅層・深層に分かれ、大頬骨筋を取り囲んでいます。すなわち、SMASを単に外側方向に引っ張ることは、大頬骨筋を外側に引っ張ることになってしまいます。結果、ほうれい線のしわを深めてしまうのです。

したがってSMASの完全な可動性を得るためには、頬骨に付着している大頬骨筋からSMASを完全に剥離する必要があります。つまり、SMASを単に外側に引っ張るのではなく、SMASを靭帯、大頬骨筋から切り離すことにより、完全な可動性が得られ十分な引き上げ効果がでるのです。

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Retaining ligamentを解剖学的に見た特長

顔面の靭帯(retaining ligament)とは、重力に反して皮膚を支えている柱のような組織で、SMASとともにフェイスリフト手術を行なううえで重要な解剖学的なポイントとなります。
靭帯については1959年以来、さまざまな研究が行われています。
靭帯は、非常に硬くて頑丈で、顔面の皮膚(真皮)と骨格、深筋膜層とを連結しています。老化により靭帯が緩むと、頬脂肪体(malar fat pad)が内側下方へ下垂し、その結果、ほうれい線の深さが目立つようになります。また、頬部全体の脂肪は、フェイスラインまで下垂し、"jowl変形(顎の肉の下垂)"といわれる四角い輪郭になります。靭帯は真皮組織と強固に結びついていますので、フェイスリフト手術の際に引き上げを困難にする要因となります。つまり、皮膚や軟部組織の可動性を得て、十分に引き上げるためには、靭帯を切り離す必要があるということです。当院では、靭帯は皮下の層で切り離し、引き上げの際に縫合固定組織として再利用します。

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