効果的に若返るために

アンチエイジングとは?

アンチエイジング(抗加齢医学)の先進国である欧米は、シワ取り手術を受けること自体がステイタスであるとさえ言われています。
その医療自体も日進月歩で、この若返りに関しては手術、注入、レーザー等、いろいろな方法を組み合わせて患者さまのライフスタイルに合った治療方針をご提案できるようになってまいりました。

理想像と手術効果の限界とのギャップをうめるため

鏡を見ていただきながら患者さまの希望をお伺いしますと、たいていは両方の手指で耳前部の皮膚を後上方に引き上げ、「このようになれば…」と答えられます。
老化の代表的な悩みであるnasojugal fold(頬瞼溝)、nasolabial fold(鼻唇溝・法令線)等は手指を使って皮膚を引っ張ることにより容易に消失し、簡単な手術でそのような効果が出るわけではありません。
当院は頬骨隆起部(malar eminence)を境にSMASに対する引き上げ固定法を2つに分けて考えます。
SMAS前方部(頬中央部)ではSMAS plicationを行い、SMAS後方部(耳前部)ではSMASectomyを行います。

患者さまにとっての理想

首,たるみ

効果の程度、持続性を考えて

SMASについては多数の解剖学的研究が行なわれて、特に中央(内側)部における鼻唇溝との関連について明らかにされてきましたが、これらの見解では、従来より行なわれてきたlimited SMAS法(SMASを耳下腺の範囲内で剥離・挙上する方法:Ltd-SMAS法)では鼻唇溝は改善しない、ということです。そこでSMASの剥離を耳下腺の範囲を超えて前方は大頬骨筋の内側まで広範に行うextended SMAS法(以下Ext-SMAS法)が開発されました。
この方法によりSMAS下での剥離の際にretaining ligamentもすべて切離し、十分な可動性が得られた後に引き上げており、鼻唇溝の改善も含めその効果だけを考えれば優れた術式です。

安全性を考慮して

Ext-SMAS法はBarton、Hamraらにより、一過性とはいえ開瞼障害、上口唇麻痺などの合併症が報告されています。実際Ext-SMAS法は手技も難しく、SMASは耳下腺を越えて前方に剥離していくと薄くなっていき、大頬骨筋のすぐ外側では非常に裂けやすい。さらには、大頬骨筋の外側でsuperior masseteric ligamentからSMASを剥離する際、顔面神経頬骨枝が近接しており、細心の注意が必要となります。SMASの処理に関しては、SMAS plicationはその縫合位置が問題となり、耳前部だけのplicationでは皮弁法と大差なくて、効果的な方法ではありません。
しかし、広範にSMAS前方部までplicationを追加すると、鼻唇溝改善についても持続的効果が得られます。
Lateral SMASectomyは安全に短時間で行える手術ですが、その効果は従来からSMAS弁と同等以上の効果が得られます。

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